のこと、

酒と薔薇と定食と

身に余り、持て余し、生きた心地のしない営みの中にあって、私の感じることはというと、唾棄すべきは強者の傲慢であり、または弱者のそれであった。

さりとて、鍬を手に過ごす日々は単なる虚妄に過ぎず、蜃気楼を追って彷徨うほどの体力も無知も今の私にはもうない。

なくなく空を見上げては、そうする事に飽きて首をもたげた先にある文字を追う。

会ったことのない誰の話。隣人との語らい。私のいる場所。
そういったものを思い返して、日々は過ぎていく。

さて、今日は何を食べよう。
私はいま、夏の暑さを過ぎた季節にある。