2015-08-25 終わる夏 波打ち際をもつれて歩くふたりの足を波が洗うのを、遠くから眺めている。 足の砂を払い立ち去る私には、アスファルトの道は固く確かに感じる。 腕にまとわりつく潮風が私を海から遠のかせる。 はやく風呂に入りたい。風呂屋はどこだ。 片腕を抑え、ニヤつく私が歩いている。 そうして夏は終わる。